いつものように、朝からあさひ温泉へ向かった。
何度も通った道。何度も見た建物。青森に帰省すると、「朝、あさひ温泉でも行くか」で済んでいた場所です。
でも今日は、ちょっとだけ違う。
実家が引っ越すことになりました。実家で迎える最後の朝。こうして起きて、そのままあさひ温泉へ向かうのも、たぶん今日が最後です。
あさひ温泉が閉店するわけではありません。変わるのは、私の帰省先と、いつもの朝の過ごし方です。
サウナに行く理由なんて、「入りたいから」で十分なはずなのに。いざ帰省先が変わると、それだけでは今までと同じにはならないんだな。

いつものように、朝からあさひ温泉へ
青森に帰ってくると、朝サウナが楽しみの一つでした。
毎回、綿密な計画を立てるわけではありません。「今日は何時から何セット」なんて予定表もない。朝起きて、入りたくなったら行く。
仕事では予定だの段取りだのを気にしているのに、こっちはずいぶん雑です。でも、その雑さがちょうどよかった。
新しい施設へ行くときは、営業時間を調べたり、混み具合が気になったりします。あさひ温泉には、そういう初訪問の緊張がありませんでした。
何度も見た入口を通って、何度も入った浴室へ。いつもの場所に着いた、という感じ。
最後だからといって、建物が急に立派に見えるわけでも、浴室が特別な空間になるわけでもありません。見慣れたあさひ温泉のままです。
それが妙にありがたくて、同時に少しだけ困る。いつも通りすぎて、最後という実感が追いつかない。
普通の銭湯。でも、やっぱり好きなんだよな
あさひ温泉は、豪華な最新サウナ施設ではありません。天然温泉に入れて、サウナもある、地元の銭湯です。
いや、普通の銭湯なんですけどね(笑)。その「普通」が、私にはかなり良い。
まず温泉に入る。青森に帰ってきて、朝から湯に浸かる。この時点で、もう十分ありがたい。
それから、いつものサウナ室へ。遠赤外線ストーブの熱を受けながら座ると、やっぱり気持ちいい。
浴室全体の湿度も関係しているのか、私にはサウナ室でもほどよい湿度が感じられます。理由は断定できませんが、ただカラカラに熱いという印象ではないんです。
「うん。やっぱりいい。」
感想としては、だいたいこれ。もっと立派なレビューの言葉もあるんでしょうけど、何度も通う場所だと、最後はこうなります。
温泉に入れて、サウナも楽しめて、普段使いしやすい。地元にあったら、普通に通い続けたい。私にとっては、そういう施設でした。
設備や料金を詳しく知りたい方は、別記事の青森・あさひ温泉の詳しいサウナレビューにまとめています。今回は、その施設で過ごした「いつもの朝」の話をもう少し。
今日も、いつも通りととのう
サウナを出て、水風呂へ。それから休憩。
最後だから、いつもより特別なことをしよう。……とはなりませんでした。
いつものサウナ。いつもの水風呂。いつもの休憩。気持ちよく入って、普通にととのう。
劇的な出来事は起きません。サウナ室で人生の答えが降ってくるわけでもない。そんな便利な場所なら、主任の悩みはもう少し減っているはずです。
それでも、休んでいると「こうして来るのは最後か」ということが、ふっと頭に戻ってくる。
ずっと寂しさに浸っているわけではありません。熱いときは熱いし、水風呂は気持ちいい。その合間に、少しだけ考える。
今日もちゃんと気持ちよかった。施設も、私の入り方も、ほとんど変わらない。
最後なのに、いつも通りだった。たぶん、それがよかったんだと思います。
あさひ温泉がなくなるわけじゃない
実家が引っ越しても、あさひ温泉はそこにあります。今回の話は閉店の話ではありません。
変わるのは、私の生活のほうです。
帰省して、実家で朝を迎えて、「ちょっと風呂に行ってくる」と出かける。そういう一連の流れの中に、あさひ温泉がありました。
施設までの距離だけの話ではないんですよね。実家へ帰る理由があって、その朝にサウナへ行く。わざわざ「青森のサウナを訪ねる旅」を組まなくても、自然に行けた。
私は施設の良さを好きになったつもりでした。でも、その入りやすさには、実家が近くにあることや、帰省中の時間の使い方も含まれていたんだと思います。
温泉もサウナも、単体でそこにあるわけではなく、自分の生活とくっついていた。
そんなことを考えると、実家の引っ越しが、急にサウナの話にもつながってくる。引っ越すのは家なのに、私の朝の定番まで一緒に動いてしまう。
地元の店でも、学生時代によく寄った場所でも、似た感じはあるのかもしれません。今も営業している。でも自分が通る道ではなくなった。それだけで、少し遠くなる。
また来るかもしれない。でも、“いつものあさひ温泉”は今日で最後
「もう二度と来ない」とは思っていません。青森へ来る機会があれば、また寄りたくなると思います。
むしろ、入りたいです。これだけ好きだと書いておいて、次に青森へ来たら別のサウナを調べている可能性もありますけど。サウナ好き、気が多い。
それでも、また来るとしたら、今度は「あさひ温泉へ行こう」と予定に入れて来ることになるんでしょう。
実家で起きて、ふらっと来る。それと、目的地にして訪ねる。同じ施設でも、私にとっては少し違う。
特別なサウナだから寂しい、というだけではないんだと思います。
いつでも行けると思っていた場所が、いつでも行ける場所ではなくなる。次がないわけではないけれど、今までの「次」はなくなる。
帰省するたびに当たり前だった朝を、今日はちょっとだけ意識して過ごしました。
施設のことが気になった方へ
サウナや水風呂、料金など、施設としてのあさひ温泉を知りたい方は、あさひ温泉の実体験レビューをどうぞ。この記事とは別に、訪問を考える方向けにまとめています。
青森でのサウナ体験なら、つくだ温泉ゆ〜ぽっぽのレビューもあります。帰省中のサウナは、一軒ずつ違う良さがあるのも楽しみでした。
ととのった。でも今日は、ちょっとだけ寂しかった。
いつものように風呂に入って、サウナに入って、帰る。
大げさなお別れはありません。あさひ温泉はこれからも、誰かにとってのいつもの温泉なんだと思います。
私は今日で、実家からふらっと来る朝を一区切り。
また来られるかもしれない。それでも、この朝は最後。
ととのった。でも今日は、ちょっとだけ寂しかった。


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