あさひ温泉で“あのヒーロー”と朝活。主任、顔がふやける。

サウナ・キャンプ✖️仕事

あさひ温泉、主任と“あのヒーロー”と横歩き。

〜ガス式サウナで横歩き〜

■ 今日はカニじゃなかった。

朝のあさひ温泉、扉を開ける。
靴を脱いで、ふと気付く。
今日は、俺はカニではない。
今日は、俺は……人間だ。
ガス式サウナはいつもの音を出していた。
「ボオオ…」というあの、どうでもいい音。
サウナの扉を開ける瞬間が、地味に一番緊張する。
その先に、何が待っているのか──。

■ そこには、“あのヒーロー”がいた。

サウナ室にいるおじさんたち、みんな同じ方向を見ている。
俺も自然と座り、右を見る。
テレビ画面には、誰もが知る国民的ヒーローのアニメ。
おじさんたち全員、異様なほど真剣。
誰も一言も発しない。
サウナ室の全員で、ヒーローの戦いを黙って見守る。
ラスボスが吹っ飛ばされる瞬間、みんな微妙にうなずいた。
これが……一体感。
サウナは、時に最高の“同調空間”になる。

■ 水風呂で、ヒーロー気分。

水風呂にダイブ。
気付けば、俺は“顔が水でふやけたヒーロー”状態。
顔は冷たいし、どこか力が抜ける。
今日はカニじゃない、ふやけたヒーロー。
「主任は顔が濡れると、ちゃんと弱る。」
ふとそんなことを思いながら、ちょっと笑えてきた。

■ 整い椅子で、顔を乾かす。

整い椅子で、そっと目を閉じる。
顔が乾いていくと、じわじわ力が戻ってくる。
ガスストーブのサウナは、何も語らない。
でも、ヒーローは顔が乾けば何度でも復活できる。
あさひ温泉、今日も良かったです。
(主任も、顔を取り替えたい朝がある。)

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