休日の“整い”が仕事に効く|管理職こそ必要なサボり力
〜DMNを黙らせろ。整いは、脳のメンテナンスだ〜
■ その休日、脳は本当に休めてますか?
「気づいたらスマホ、次にテレビ、そして惰眠…」
──それ、“脳の疲れ”が取れていない休日の典型です。
管理職の皆さん。疲れているのは体ではなく、脳です。
外から見えないけれど、思考・感情・判断のフル稼働が、あなたの脳を削っています。
■ 脳疲労の正体は「DMN」だった
書籍『医者が教えるサウナの教科書』(加藤容崇 著)によれば、
脳の疲労の原因は「DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)」
このDMN、「何もしていないとき」にも脳の70〜80%のエネルギーを消費しているとされ、
「休んでるのに休まらない」状態の原因でもあります。
スマホを見てるだけ、テレビを流してるだけ……
そんな時間も、実は脳がガンガン働いている。
■ サウナは、DMNを黙らせる“物理スイッチ”
ここで登場するのが、我らがサウナ。
サウナ→水風呂→外気浴という黄金ループには、明確な科学的意味があります。
感覚刺激が脳の思考を遮断するからです。
熱い!
冷たい!
気持ちいい〜!!!
この瞬間、DMNはオフになり、代わりに
CEN(セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク)が活性化。
CENは、意思決定・集中力・論理思考に関わるネットワーク。
つまり、仕事に必要な脳回路が再起動されるわけです。
■ データで見る「整い→仕事」の相関性
例えば、ある研究では、20分のサウナ入浴後に記憶力や注意力が有意に向上したという報告もあります(*参考:フィンランド研究2021年*)。
また、「週に1回以上サウナに入る管理職層」は、そうでない層よりもバーンアウト率が20%以上低いというデータも(*当メディア調べ*)。
つまり、整いは“自己投資”であり、再起動ボタンなんです。
■ 別にサウナじゃなくてもいい。ただし「感覚」に全振りせよ
俳優・磯村勇斗さんも、ドラマ『サ道』の中でこう言っています。
「感覚に入ると、世界が切り替わる。たのし〜〜、気持ち〜〜〜、感動〜〜って。」
これは脳科学的にもド正論。
「今、この瞬間の感覚」に集中することが、DMNの働きを静める最適解。
だから、キャンプでもいい。焚き火でもいい。料理でも散歩でも、感覚に全振りできるなら、それでOK。
■ 管理職に必要なのは「サボり力」だった
休み下手なあなたに、こう言いたい。
「回復は、戦略です」
サウナで整うもよし。キャンプで焚き火と語るもよし。
“外に出る休日”は、あなたの脳のメンテナンス日です。
「さぼってるんじゃ?」という不安には、こう返しましょう。
「サボってるんじゃない。準備してるんだ。」


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